「平成28年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を見て、感じること


こんにちは

 

先日、厚生労働省より平成28年度個別労働紛争解決制度の施行状況が発表されました。

「個別労働紛争解決制度」は、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などを めぐるトラブルを未然に防止し、早期に解決を図るための制度で・・・

  • 「総合労働相談」
  • 労働局長による「助言・指導」
  • 紛争調整委員会による「あっせん」

・・・の3つの方法が あります。

 

で、上記の総合労働相談、助言・指導、あっせん申請の件数は、すべて、前年度と比べて増加しているそうです。

また、総合労働相談件数は113万741件ということで、9年連続で100万件を超えているそうです。

全国の都道府県労働局や労働基準監督署内、駅近隣の建物などで380か所に相談コーナーがあるそうですので、単純に計算すると・・・

約3,100件/日の相談

・・・があるということですね。

 

総合労働相談件数の内訳をみて人間の本質を実感

相談件数の内訳としては以下の通りです。

  • 法制度の問い合わせ・・・719,333件
  • 労働基準法等の違反の疑いがあるもの・・・207,825件
  • 民事上の個別労働紛争相談件数・・・255,460件

そのうち、民事上の個別労働紛争相談件数の内訳をみると・・・

  1. いじめ・嫌がらせ・・・70,917件(22.8%)
  2. 自己都合退職・・・40,364件(13.0%)
  3. 解雇・・・36,760件(11.8%)

・・・ということで、いじめ・嫌がらせが2割強でトップ・・・。

この、いじめ・嫌がらせについては、年々増えているようで・・・

  • 2007年・・・28,335件(12.5%)
  • 2009年・・・35,759件(12.7%)
  • 2011年・・・45,939件(15.1%)
  • 2013年・・・59,197件(19.7%)
  • 2015年・・・66,566件(22.4%)

・・・という状況です。

私はありがたいことに、そのようなことを受けたことはない(そう感じないだけなのかもしれませんが・・・)ので、職場としては恵まれているのかもしれません。

いずれにしても、いじめる側としては、人をいじめることを通して、自身のポジションを保ったりするのでしょうか。子供にもいじめ問題がありますが、人間の本質なんでしょうね・・・。

 

事例を見て、ひどさを実感

資料には、事例が記載されていました。見るに堪えない内容です。言葉の暴力(きつい言葉)はあるのかなと思いつつ、蹴るということが実際にあるのは信じられないです。

<事案の概要>

申出人は、正社員として勤務しているが、上司から「ぼけ、アホ」、 「のろま」、「お前は使い物にならん」等の暴言を日常的に受けていることに加え、後ろから腰を蹴られ転倒するという暴行を受けた。上司は、 周りに気付かれないようにこのような行為をしているため、会社に 言ってもどうしようもない。 職場環境の改善を求め、その上司とは別の部署に異動したいとして、 助言・指導を申し出たもの。

 

<助言・指導の内容・結果>

・ 事業主に対し、上司の行為はパワーハラスメントの提言で示されて いる類型(身体的な攻撃及び精神的な攻撃)に該当する可能性があり、 会社の責任が問われる可能性があることから、パワーハラスメントの 有無について調査し必要な対応を行うこと、上司とは別の部署に異動 したいという申出人の意向を踏まえた話し合いなどの対応をとること について助言した。

・ 助言に基づき、申出人の意向のとおり、申出人はその上司と別の部 署へ異動し、いじめ・嫌がらせを受けなくなった。また、社内でパ ワーハラスメントの有無について調査が進められることになった。

 

最近では、会社内に内部通報窓口を開設しているケースもあるかと思います。その件数は上記調査にはカウントされてないわけで、もっとたくさんあるんだろうと思います。

 

例えば、部下への指導のつもりで・・・ということが最初の目的だったことも多いかと思います。ただ、いつしか、部下を懲らしめてやろうというようなことに発展していってしまっているんでしょう。

 

最低でも、自身はそのようなことがないようにこれからもふるまいたいですし、そのようなシーンを見かけてたら、何らかのアクションを起こしたいと思います。

 

以上、「「平成28年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を見て、感じること」でした。

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